KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年5月号
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『赤ずきん』のイメージとは逆で、人を無闇に襲うことはまずありません。写真集の中でオオカミの写真は3点発表しています。そのうちの1点、2015年に地上から撮影した時は一番近づけたのですけれど、それでも150m以上あったのではないかと思います。この時はオオカミがよく来るという猟師小屋に1か月住み込んで撮影し、最初のうちは出てきましたが、そのうち気配を察知したのでしょう、二度とこの距離で出てきてはくれませんでした。─オオカミ以外に撮ってみたい動物はありますか。大竹 会えていない動物はいっぱいいます。例えばクズリ。アナグマの仲間でかなり凶暴みたいですけれど、夜行性で警戒心が強いのでなかなか会えず、1枚も撮れていません。ピューマもいることはわかっていますが、知人で出会ったことがある人はいません。出会ったらどうなるかわからないですけれど(笑)。フクロウも、小型のフクロウがあまり撮れていなくて。フクロウって種類によって食べものも利用する巣も好み38

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