KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年5月号
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どのような影響を与え、子どもたちや多くの人たちが感動してくださるか。私はそれを切に望んでいます。夢と希望を持ち帰って安藤忠雄 (建築家)多くの作品をじっくり見て、恐ろしいほどのエネルギーを感じました。このままだと、どこへ行かれるのかと。たくさんのファッションデザイナーの方々と仕事をしてきましたが、コシノさんほどエネルギーを感じる人は少ないです。1977年に家を建てたいと相談を受け「使いにくくてもいい。少々寒くてもいい。美しくなければならない」と言われ設計しましたが、テレビに出られるたびに「安藤さんの家は、悪くはないけど寒い、寒い」と(笑)。でも、寒さの中で、夢と希望を持ち続け、乗り越えてきたが故に世界に誇れるデザイナーになられたのではないかと。今、コロナという苦難の先に、我々はどうするか。そこに必要なのは、夢と希望なんです。作品を見る時には、しっかり見て、その心、夢と希望だけは心の中に残して、帰っていただきたい。そして、多くの人の心へつないでくれればと思っています。「アートとファッションが一体になった大規模な展覧会は、おそらく世界で初めて」とコシノさんが語るように、アートを基盤にしながらファッションを表現しています。展示は、14のオノマトペ(擬音語・擬態語)でテーマを構成。巨大なヒロコちゃん人形(フワフワ)に始まり、色彩豊かなアートで満たされた部屋(ルンルン)や白と黒を基調にした部屋(ビュー)、若手アーティストとのコラボもあり興味深い。圧巻は、歴代コレクションから選りすぐった106点の作品が居並安藤忠雄の思い「コシノヒロコ展」の見どころ26

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