KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年5月号
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た人を必ず元気に、次への希望へつないでもらいたい」という強い気持ちが込められています。安藤忠雄さんの建築の中で、ずっとクリエーションをやってきたコシノヒロコ(ファッションデザイナー)40年前、芦屋の奥池に安藤さんにお願いして家を建てました。部屋の中のどこを見てもグレー。グレー一色の無機質なコンクリートの中で、色が出てき、形が出てき、私のクリエーションは生まれてきたんです。とても寒かったけど、感謝しています。寒さに打ち勝っていく気構え、これがとても大事なのです。全てがうまくいくと、人間はボーッとして、真剣にモノを考えなくなります。クリエーションは、ハングリーな中で生まれてくるのです。コシノヒロコが見せたいもの24

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