KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年5月号
21/49

「どうしてもこの場所でやりたかった」とコシノヒロコさんが語る展覧会。その理由は、芦屋に建つ安藤忠雄設計の自邸での30年以上にわたる創作活動にあります。無機質な部屋の中で考え、生まれたいくつもの発想。これを表現する大きな展覧会を安藤建築の県立美術館で開催するのが、長年の夢だったそうです。計画が動き出したのは5年前。東京オリンピックが終わり、世の中が少し落ちついた頃なら国際的な感覚でモノを見てもらえると考え、2021年開催と定めて5年間、夢中で考えてきたという。約60年にわたるファッションとの生活で生みだした所蔵作品約2000点と自作絵画約1500点の中から選りすぐった作品約450点を自ら再びコーディネート。「私自身、過去の作品を一堂に見た時、とてもエネルギーを感じた。コロナで世の中がふさぎ込むなか、見すごく元気になる展覧会23

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る