KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年3月号
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者も障害者も変わらない」とおっしゃっています。これは私の解釈ですが、つまり経営者側、雇用する側が勝手に、変な偏見を持っているんです。しかし経営者側の意識が変わることで、この偏見も変わっていくのではないかと考えています。私自身学んだこととして、企業側はどうしても万能タイプな人材を求めがちです。例えばこの仕事をやってもらって、手が空いたら次はこれもあれもやってほしいということを求めてしまう。障害者の方の中には、そういった万能に仕事をこなす事が難しい方が多いですが、一方でその方の得意分野のこれをやらせたら健常者以上に能力を発揮するという場合もありますから、この3月例会でも、障害者の方も健常者と変わらずいろいろな可能性を持っているのだということを、経営者側の方々にしっかりお伝えできればと思います。―ジェンダー平等への取り組みについては。ジェンダー平等についての取り組みは、まずは神戸JC内でのジェンダーに対する意識改革を目的に1年間取り組んでいきたいと思っています。早速2月には社会労務士の先生をお招きし、女性活躍推進セミナーを開催し、女性活躍推進法をベースに、企業で女性が活躍するための環境づくりについてや、厚生労働大臣が定める認定マーク「えるぼし」について、この認定を受けることで企業側にどのようなメリットがあるのかといったお話を伺いました。今後も神戸JC内のジェンダー平等に対する意識の定着と主体的に実践することを目的に活動していきたいと思います。JCの活動の良い部分は、活動を通じて、たくさんの人脈や見識が広げられる機会があるというところにあって、私ももともとそのような目的で入会したのですが、最近、自分自身の価値観が変わってきたなというのが、自分でも感じられるようになりました。大人になってから、自分の価値観が変わるということは、普通に生活していてもそう多くはありません。年齢や職種も様々なメンバーがいる中で、私よりもいろいろな経験をされている方と活動をご一緒することによって、自分にはない考えを学ばせてもらったり、当たり前だった私なりの価値観を良い意味で変えるきっかけになったり、また新しい共感が生まれたりもします。そういった大人の価値観を変える機会があることも、JCの魅力の一つではないかと思います。神戸青年会議所の活動を動画でもご覧いただけます神戸青年会議所のホームページ理事長メッセージ神戸青年会議所2021年度仮入会員募集開始JC活動は自分自身の価値観を変える52

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