KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年3月号
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重要。隈さんご自身は神戸との縁はなかったのですが、偶然のつながりもあり講演会開催までこぎつけました。コロナがあり中止にはなりましたが話題になったのだから目的は一つ達成したかな。一度つかんだ絶好のチャンス!改めて開催に向け準備します。小川 旗振り役がきっかけを作ることは大切だということですね。植村 私は商業施設マニアで新しい施設ができたらどこへでもすぐ視察に行きます。渋谷のミヤシタパークは素晴らしい!商業施設やホテルが入るビルの屋上が全部公園なんです。三宮センター街をミヤシタパーク化する。どうでしょう?勝手にイメージしているだけですが…。海・山・街の景観を生かし、歩いて楽しめる街をつくろう植村 三宮再整備で「歩いて楽しめるまち」という構想はずっと変わっていません。歩道を広げているのはいいと思いますが、2号線と阪神高速で遮られている。そこで造ったのが歩道橋、関所のイメージ。「それじゃない」って気がするんだけどなあ。歩道橋を造るなら、せめて街中に広場があり、海と山と街を見渡してからウオーターフロントへ下って行く。そんな歩道橋を造ってほしかったなあ。小川 そうですね。神戸は小さな街ですから市民の共通認識としてあるのは「歩行者に優しい街」「歩きたくなる街」。例えばウオーターフロントのような、歩いて行きたくなる場所があり、途中には休憩したくなる場所がある。その補助として移動手段がある。そういう街には自ずと人が集まります。店の前をたくさんの人が通れば、商業者としてはどんな仕掛けでも作っていけます。柳 私が気になるのは、商業施設内にはあるのに、商店街にはトイレがない。誰でも使えるバリアフリーで、授乳室もあって、その場所は分かりやすく表示されていなくてはね、歩いて回るには不便だと思いますね。小川 昔は、トイレは奥の方に隠しておくものという感覚があったので、街のつくり自体が古いのでしょうね。今は、市民サービス、観光客サービスの観点から、トイレも表から分かりやすい場所に置かなくてはいけませんね。柳 もう一つは、駅に降り立っても案内所が非常に分かりにくい。例えば新神戸駅から三宮へはJR線でつながっていないので、よそから新幹線で来た人はどうやって街に出たらいいのか分かりづらい。観光でせっかく来て株式会社 マキシン 営業統括部長柳 憲司 さん株式会社 毛利マーク 代表取締役藤井 淳史 さん48

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