KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年3月号
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造建築も各地にどんどんできています。まちづくり協議会でさんプラザ、センタープラザの建て替えも視野に入れつつ勉強会を進めていく中で、「山を背景に、街の中に木材を使う建物が立っている」という景観が神戸には似合うんじゃないかとイメージを膨らませてきました。植村 地主さんとも話をするのですが、今のところプランが思いつかないのが大きな課題の一つ。そんな中で木材を使う建物はなかなか面白いイメージです。藤井 進め方はいろいろあると思いますが、こんなことをイメージして進めようとしている商業者もいることを見せることがまず大事かなと考えています。いつまでも実現の可能性を議論していても前には進めません。まずヤル気を見せることが小川 「神戸三宮阪急ビル」はほぼ予定通りに進行しましたが、東側の整備はまだ追いつかないのが現状です。JR三ノ宮駅前も足並みをそろえられたらよかったのですが…。柳 それに続きデパート「神戸阪急」建て替え、サンパル跡地の活用…全部が連動しなくてはね。植村 「神戸三宮阪急ビル」は震災後20年以上、駅ビルを「仮設」として営業していましたから、震災復興という位置づけもあるでしょうね。JRさんは駅ビル解体時点で既に費用がかかっていて、ある程度の規模がなければ採算が合わず、中途半端なものは造れないでしょうね。コロナ禍を受けての計画据え置きは致し方ないと思っています。小川 三宮の再整備計画を見ると高い建物をあちこちに造っているように思えます。一つ一つが連携しているのかどうかが見えてこない。商業者としては不安です。植村 将来をイメージできるグランドデザインが欲しいですね。点と点がつながれば、街の構造自体が変わり、人の流れも大きく変わると思います。柳 私は住まいも三宮ですが、生活するのにもなかなか便利ですが、高層マンション建設は規制していますね。植村 神戸市の人口は減っているとはいえ中央区はそうでもない。規制しているのは理にかなっていると思います。30年後にはどうなるのか誰にも分かりません。災害が起きたらどうする?地震が起きたら?学校の建設は間に合うのか?いろいろな問題があります。実現の可能性を議論していても進まない。ヤル気を見せなくては!藤井 高知県檮原町に隈健吾さんの建築群があり、高層の木マック株式会社 代表取締役社長植村 一仁 さん株式会社ミカド 専務取締役小川 嘉之 さん47

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