KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年3月号
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施する形が多かったです。オーガニックセクターの国連と言われるIFOAM(国際有機農業運動連盟)のアジア支部が主催する「オーガニックリーダー研修」もオンラインで開催され、私は2020年の日本人唯一のメンバーとして参加しました。この研修の参加を得るために必死の思いで頑張ってきたので、開催中止とならず本当に良かったです。研修期間の一週間は非常に厳しいものでしたが、アジア各国の活発なオーガニック推進の動きをリアルに感じることができ、日本を外から客観視することができました。研修後は参加者の代表スピーチも担当することに。英語力のない私でいいの?(笑)と思いながら、精いっぱいスピーチしました。三好 きっと福井さんの熱意が評価され、代表に抜擢されたんですね。重要なのは英語力より熱意なんだと思います。木野内 人の熱意ってすごいですよね。例えば、フェリシモでフランスのチョコレートを買われた日本の方が「おいしかった!」とSNSにあげると、現地のショコラティエが「自分の作ったチョコレートについて書いてある!」と発見して、全文をフランス語に翻訳するんです。そして「ありがとう!」のメッセージを日本に送ってくる。今度は受け取った日本人がフランス語に翻訳して…株式会社プラスリジョン代表取締役 福井佑実子さん民間企業、大学職員を経てオーガニックのお弁当デリバリー事業を手がけた後、2008年に同社を設立。オーガニックの本質を広めることを使命に、6次産業化プランナーとして有機農産物加工と農福連携を専門領域として活動している。福井さんが代表を務める株式会社プラスリジョンの拠点ともなるORGANIC HOUSE(兵庫県丹波市)ロス島とか今まで行けなかった国の人とも深くコミュニケーションがとれるようになるなど、世界中の人が短期間で新しい方法を模索して実用化する。人間の順応力ってすごいと思いましたね。福井 私の仕事も、本来ならばリアルに開催される国際会議やフォーラムを、オンラインで実36

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