KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年3月号
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2022年春 建築家の安藤忠雄さんの寄付により東遊園地に「こども本の森 神戸」が誕生します。蔵書は、絵本を中心に、図鑑や写真集、児童文学、震災関連の本など約25,000冊を予定。こどもたちが良質で多様な本に出会い、豊かな感性と創造力を育めるような施設として整備していきます。こども本の森 神戸 HPhttps://kodomohonnomori-kobe.jp/を作っています。学校現場にも歴史に詳しい先生方がいらっしゃるので、協力してもらって今の神戸の成り立ちを知るコーナーを作りたいと思います。何ごともメンテナンスを忘れずに!―最後に、今後について一言お願いします。久元 今回は安藤先生に、子どもたちが読書に親しみ、生きる力と考える力、想像力を育むことができる素晴らしい環境を整えていただくことになりました。市民が力を合わせて子どもたちの成長を優しく見守り、時には手を差し伸べ、みんなで子どもたちを育てるまちをつくっていきます。安藤 阪神・淡路大震災の後、約12万5000戸の復興住宅に対し白い花の咲く木を25万本植えようと計画しました。植樹は目標を上回る30万5000本を達成したのですが、上手くいかなかった面もあります。メンテナンスが行き届かず、枯れてしまうものも多くありました。子どもも同じ。産んだ子どもをきちんと育てるまちにしないといけません。人生100年の時代、しっかりメンテナンスして豊かに生きていくことが肝心です。私などはもう後が短いですが、久元市長にはまだまだ頑張ってもらわないとね(笑)。神戸の子どもたちの中から新しい人材が育ってくれることを願っています。「こども本の森 神戸」 ~2022年春 東遊園地に誕生!~27

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