KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年3月号
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る力にしたというエピソードがあります。経済界を引退後は全てを慈善事業に捧げ、アメリカ中に図書館をつくっています。それを知って、「私も次の時代の為に何か残せないか」と(笑)。「こども本の森 中之島」に続き、今回は久元市長からのご推薦もあり、1・17を語り継ぐ場でもある東遊園地につくらせていただくことになりました。神戸の子どもたちにとって忘れられない場所になってくれたらいいなと思っています。久元 神戸は今、三宮からフラワーロードを通ってウォーターフロントまで、潤いがあり、人々が集まり憩えるエリアにしようと思い切った再整備を始めています。まさにその線上にあり、震災の慰霊と追悼の地でもある東遊園地につくっていただけることになり、子どもたちだけでなく神戸市民、そして神戸を訪れる人たちにとっても素晴らしいことだと思っています。考える力は本を読み、五感で感じ取って育まれる―子どもの時にたくさん本を読むことはなぜ大切なことなのでしょうか。安藤 私はいつも「スマートフォンを使う時間をせめて半分にして、新聞を読み、本を読み、考える力を付けなくてはいけない」と言っています。考える力が付くと判断力が養われます。例えば今、コロナで大変な状況でも前に進まなくてはいけない。社会制度が行き届いた日本において、普段の生活をこなすことは難しいことではありませんが、このような非常事態に直面したときは判断力がなければ切り抜けられません。私の事務所でも通勤時間帯をずらしたり、リモートワークをしたり、自分達の頭で考えながら対策を取っています。23

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