KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年2月号
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JCも社会環境に合わせて新たな組織に変化していく必要があります。その一例がZoomを使った例会です。今までの例会ですと、必ずその日に神戸にいて、会場に集まらなくてはならなかったのですが、ウェブ上なら出張先でも参加できるため、何処にいても神戸JCの活動に参加できるということもいえます。また、神戸は長崎JC、横浜JC、徳島JCと友好締結を結んでおり、ハワイのホノルル日系人JC、シンガポール・シティJC、高雄JCなどとも交流があります。今までは、彼らとは年に一回程度の交流で終わっていましたが、ウェブ上での交流が可能となればもっと機会を増やし、情報交換などを行うことでお互いに良い刺激が生まれるのではないかとも思っています。そういう意味で、いろいろな面でメリットも多く生まれてくるのではないかと、今回の事態を前向きにとらえています。この環境に合わせて変化していくことが、メンバーにとってJCの価値観を高めていくことにもなると考えています。ジェンダー問題にも積極的に―基本方針において、すべての人々が活躍できる社会に向けた、いわゆるジェンダー問題についての取り組みが盛り込まれました。本年度、総活躍社会構築特別委員会を新たに新設し、神戸JCとしても総活躍社会に向けて積極的に取り組んでいきたいと考えています。私は昨年、日本JCに出向し、総活躍社会確立委員会を担当いたしましたが、その時に強く感じたのは、世の中では活躍しているといえる人はほんの一部で、ひきこもりの方も多いですし、障がいがあって思うように働けない方や、家庭に入らざるを得ない女性など、いろいろな方がおられるということです。超高齢化社会を迎え、労働者人口が減少する中で、まだ活躍できていない方々にも活躍していただけるようにしなければ、税収も減り、すべての事にひずみが大きくなってしまうでしょう。ジェンダー問題に関しては、女性の問題ととらわれがちですが、そうではありません。残念ながら、30代〜40代の中年層の男性の自殺が多くなっています。これは、男らしさとか女らしさといったこと、例えば「男性なんだから稼いで当たり前」といった考えや言われ方も問題のひとつにもなっています。こういう考えがジェンダー問題ですが、そこを理解して、改善していかなくてはいけません。具体的な例としては、昨年度から取り組んでいる男性の育児休暇取得の推進です。男性が育児の大変さを知ることで、女性に対する理解が深まり、またそれによって女性の社会復帰が早くなるということもありえます。女性がもっと社会で活躍できれば、より経済効果が期待できますし、女性目線が増えれば世の中はもっと良くなるでしょう。ジェンダー・ギャップ指数については世界的に見ても日本は遅れていて、男女格差がまだ大きく、世界標準まで改善することが必要だと考えますので、昨年度に引き続き、2021年度も力を入れてい49

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