KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年2月号
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たらいいのかわからないじゃないですか。だから、親しみを感じてくれる人を、具体的に増やしていけるようにと考えました。―いろんな人が参加して出来上がったと聞いていますが。都心の駅前に、市民が直接関わっている場所って、あまりありませんよね。三宮の100年に一度の大改造には、そんな場所が必要だと思ったんです。市民が関わる余地が多少でもないと、他人事になるんです。バスターミナルや駅ビルなどの大規模開発の報道を見ても、どこか他人事じゃないですか。親しみを持つってことが、ものすごく大事なことなのです。駅前開発が完成した後も、クロススクエア空間で市民参加の場作りがあるでしょう。突然言われてやるよりも、いろんな人が関わってきた場所があった方がいい。そのための準備運動だと思っています。例えば、イスやテーブルはいろんな人に、もらってきたり借りたりしています。廃校になった小学校の理科室から、実験用のテーブルも持って36

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