KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年2月号
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りから始めました。舞台をはじめテーブルやイス、音響設備など、寄付や再利用品、図面からの手作りなど、業種の垣根を超えた多くの市民の皆様に協力をいただいています。私も舞台やテーブルになる木材をヤスリで磨く作業などに参加しました。都市の只中にいながら、山で作業しているかのような貴重な体験でした。1月からの本格始動でも多くの方に参加して頂けるようなコンテンツを計画しつつ、3月後半から第二期として、よりバージョンアップしたことをやりたいと考えています。詳しいことは、コロナウィルスの影響などを考慮しながら、検討をしていきます。―Street Table 三ノ宮に寄せる期待をお聞かせください。西村 神戸に住んでいてよかった、やっぱり神戸は良いところだと感じていただける場所になればと。神戸に訪れた人にとっても、三ノ宮駅に着いてすぐに神戸の魅力に触れ合える場になっています。このアットホームな空間は、そこにいるだけで心が安まり、温かい気持ちになれる場所として位置づけできると思っています。平瀬 今後、神戸市との駅ビル計画でも、駅前空間全体をどうしていくかという検討課題があります。次のステップに向けての大きな期待があり、今回の実績が次につながると考えています。―新駅ビルは、神戸の町にとってどうありたいとお考えでしょうか。西村 神戸らしさが感じられる駅でありたいと思います。神戸には、いいところがたくさんあるにもかかわらず、その玄関口としては、まだまだ足りないと感じています。三ノ宮駅に降りれば神戸の良さが伝わってくるようなエリアにしていきたいです。平瀬 人が集まってくる魅力あるまちづくりが課題と思っています。鉄道事業者として三ノ宮駅という玄関口には、駅を核とした周辺の町との結びつきが大切です。特に神戸は、海や山があり多様性に富んだ文化や歴史など、ポテンシャルの高い町です。駅ビル計画は、もう一度見直しながら進めることになりましたが、沿線駅や百貨店、周辺事業者らと一緒に精いっぱいできることをやらせていただきたい。今回、Street Table 三ノ宮で得られた実績は大きく、これを活かし、神戸の活性化にお力添えできればと思っています。Street Table 三ノ宮がもたらす可能性「えき≈まち空間」とは三宮周辺地区における「えき」(6つの駅とバス停)と「まち」をつなぐ空間を「えき≈まち空間」と名付け、神戸の玄関口にふさわしい空間として整備します。(※平成30年9月 神戸市策定 神戸三宮「えき≈まち空間」基本計画より)『Street Table 三ノ宮』は、神戸市と西日本旅客鉄道株式会社及び株式会社神戸新聞会館がJR三ノ宮駅前のにぎわいを創出するため「JR三ノ宮駅前にぎわい創出実行委員会」を設立し、一般社団法人リバブルシティイニシアティブを主催者として開催しています。33

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