KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年2月号
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す。震災から復興してきた町の力強さでしょうか。知るうちにどんどん好きになっていく町です。―Street Table 三ノ宮が始まりました。どのような経緯だったのでしょうか。平瀬 三宮ターミナルビルの解体工事が、ほぼ終わるところでのコロナ。正直、JR西日本としても経営的に非常に厳しい状況です。新駅ビルの計画は、周辺事業との兼ね合いも含め見直しを迫られ、駅前の一等地が半年以上も空くことになりました。また、支社だけではなく会社全体として、神戸市や周辺事業者らで取り組む「えき≈まち空間」のニーズに合致した何かをできないかという機運が高まっていましたので、スモールスケールでの実証実験に取り組むことになりました。そこで、東遊園地などの空間作りや場作りに実績があるLCI(一般社団法人リバブルシティイニシアティブ)様にお声がけをしたのがきっかけです。地元の団体に中心となっていただき、場作りを進めていくというのは、弊社の中でも、特に駅前の一等地では事例がない取り組みでした。西村 三宮エリアに憩いの空間が不足しているという認識は、以前からありましたし「みんなが集って愛情を持てる場所を作っていこう」というLCI様の思いに共感し、一緒に良いものを作りましょうと。JRとして、その思いを形にするため、どうすれば実現できるかを考えながら進めてきました。平瀬 堅いところがある会社なので、自分たちだけでは決してできなかった、おもしろい場所になっています。―第一期と第二期、段階的に進めていると聞きましたが。西村 神戸らしい食事と音楽が楽しめる場所ですが、コンセプトとして「いろんな人に愛着を持っていただける空間になりたい」というのがあります。第一期は、昨年12月中にプレスメイキングウイークとして、市民参加を呼びかけるコンテンツを用意し、会場作32

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