KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年2月号
27/53

―震災から26年という節目、神戸の現状をどのように感じておられますか?平瀬 震災時は、福岡で新幹線の業務に携わっていたのですが、時間と共に伝わる惨状に驚くばかりでした。当時の神戸を直接目にすることはなかったのですが、ここまで復興したことに、神戸市の方々はもちろん市民のみなさんの努力やご苦労に、頭が下がる思いでいっぱいです。人口や神戸港での取扱量など、震災前の水準にほぼ戻っている事を思えば、都市機能の復興という面では、一定の成果を果たしていると見ています。反面、「魅力あるまちづくり」や「活気あるまちづくり」という点では、まだまだ課題が残っているように感じています。西村 私は大阪から出てきて3年目ですが、地域共生担当として接する人たちから、神戸への愛着や熱い思いを日々感じていまJR三ノ宮駅周辺の再開発に待ったをかけた新型コロナウィルス。新ビル建設は計画の見直しを迫られ、予定地はぽっかりと空いた。この一等地を舞台に「地域の未来のためのサスティナブルな実験空間」として、動き出したのが「Street Table 三ノ宮」だ。地域団体と共に前例のない挑戦を試みたJR西日本の担当者に経緯と寄せる期待をお聞きした。震災から26年、新たなステージへ近畿統括本部 神戸支社 総務企画課 西村 有紗 さん西日本旅客鉄道株式会社近畿統括本部 神戸支社 副支社長 平瀬 健治 さん31

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る