KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年1月号
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㊎柴田音吉洋服店三代 柴田 音吉さん (5代目店主)ン「モダン・ブリティッシュ・スタイル」とイタリアミラノで好まれているファッショナブルなデザイン「イタリアン・トレンド・スタイル」(知新)。当店伝統のスタイルを守りつつ(温故)、軸足をモダンとトレンドへとシフトしながら(知新)、いずれも特許庁よりブランドとして登録商標され、製造方法で実用新案登録されている「ライト・コンフォート」「ライト・フィット」仕立てを中心に展開していこうとしています。―次の時代を支えるスタッフの体制も整いましたね。当社を半世紀以上にわたり支え続けてきたテーラーの世界コンクールで認められた工場長の技術を継承する若いスタッフも加わりました。さらに、ロンドン・サビルローの超一流テーラーで本場のフル・オーダースーツをマスターし、イタリアのトレンド・デザインを熟知した技術スタッフを顧問として迎えました。2人の国際派マイスターの下、次の時代を担う技術者が研鑽に励む盤石な体制を整えて〝本物のハンドメイドのフル・オーダー〟を守ページをリニューアルしました。スタイル写真を多く取り入れ、スマホからもより見やすいページに改善したところ、設定したキーワードがGoogle検索でトップページに上がり、今までのシニアのお得意様に加え40代、50代の若い方の「ハンドメイドのフル・オーダーで仕立てるスーツ」への関心がさらに高まってきているようです。そこで新たに「温故知新」をテーマに新しいチャレンジを始めています。―その意図は。伝統的英国調で風格のあるエレガントなデザイン「ロイヤル・ブリティッシュ・スタイル」(温故)、モダンでスタイリッシュなデザイ「柴田音吉洋服店」は2018年、起業150年という節目の年を迎えた。以来、大きく変わりつつある社会状況をいち早く捉え、ニーズに応えながら伝統を守ることも忘れず、起業200年に向け新たな挑戦を始めている。テーマに掲げている「温故知新」の意図と今後の展開について、5代目店主の三代・柴田音吉さんにお聞きした。―WEB戦略と新たな挑戦とは。昨今はWEBでのお問い合わせを全国から頂くケースも非常に多くなり、昨年9月にはホーム古きを守り、時代に即した 新しさを取り入れる「温故知新」”“47

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