KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年12月号
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集している、というニュースを知りました」。高校生になっていた。「僕が憧れていたのは芝居の実力で認められる俳優。ただ、格好いいだけのタレントではなく関西から発信する劇団を目指す。〝僕が探していたのはこれだ!〟と思い、すぐに応募しました」オーディションに集まった一般からの応募者は計3千人。数回にわたる演劇審査など厳しい選考を突破し、最終選考の末に残った15人のメンバーの中に、最年少の16歳で抜擢された。「実は選考基準には『17歳以上』という年齢制限があったので 新作の小説や映画に新譜…。これら創作物が、漫然とこの世に生まれることはない。いずれも創作者たちが大切に温め蓄えてきたアイデアや知識を駆使し、紡ぎ出された想像力の結晶だ。「新たな物語が始まる瞬間を見てみたい」。そんな好奇心の赴くままに創作秘話を聞きにゆこう。第4回は俳優、井上拓哉さん。THESTORYBEGINS-vol.4俳優井上 拓哉さん⊘ 物語が始まる ⊘「マインド・リマインド~I am…~」。12月に大阪で、来年1月に東京で上演される。「公演は大阪と東京で計9回ありますが、その中で僕は主演を2回、助演を1回演じます。脚本は同じですが、演出は毎回すべて違う舞台にしよう…というチャレンジングな初めての試みです。〝どう演じようか〟と今、思案中です」と意欲を語る。俳優を志したのは中学1年生の頃。以来、ずっとそのチャンスを探していた。「そんなときでした。関西発の劇団の創設と、そのメンバーを募劇団とともに8年「関西から演劇で日本を元気にしたい。芝居で多くの人に勇気を与えたい」2012年、関西を本拠地として発足した劇団「Patch」の創設当初からのメンバー。旗揚げ公演をしたとき。16歳で心に誓ったこの思いは今も変わらない。新型コロナウイルスの影響で、今年予定されていた定期公演などが中止されたが、ようやく新たな舞台公演が決まった。劇団発足8年目にして初の音楽朗読劇だという。タイトルは〝関西発の俳優〟としての覚悟…今が挑む時とき3434

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