KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年12月号
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雨が降っていたんだ。午前3時か4時ころ。大瀧詠一の家に向かっていた。着いた頃には雨はあがっていて道が光っていた。その情景を見たまま詩にしたの。19歳の素直な気持ち。大瀧さんはもう寝ちゃっててね。詩を書いた紙をこたつの上において出てきた。少したって「軽く合わせてみよう」って。大瀧さんはいなかったけど、細野さんがその前に大瀧さんに会って「こういう曲ができたよ」って聴いてきていて、ギター弾いて歌ってくれたのね。で、「いい曲だね」って。鈴木茂が「イントロ思いついた」って弾き始めてね、それがそのまま、みんなが知ってるあのフレーズになった。思いついたまま作品になることが多かった。意見も言い合うし、けんかもしてるけど、まわりからはそうは見えないみたい。司馬懿と諸葛亮がやり合っている感じかな。軍師4人。そんな感じ(笑)。『12月の雨の日』のこと。元町サトナカサトナカ(三宮)の味に恋をした男性2人が頼み込んで修行し名前をもらったお店。「おいしいでしょ」と2人のその恋は今も真っ最中。この道を通るたびに気になっていたという松本さん。ある時大きな窓から店内を覗いたそう。「ここで食べたいな、って思ったの」決め手は松本さんらしい答えだった。ネットの評価より大事にしているものがある。元町サトナカ 望月さんキーマカレー表情を見るんだ。おいしそうな顔してるかな、って。

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