KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年11月号
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©吉本興業/NTTぷらら「TUNAガール」作品紹介サイトhttps://yasudamana.com/jp/tunagirl/ひかりTV、大阪チャンネル、ネットフリックスにて配信中製作東北新社・東京テアトル・関西テレビ放送2020.12.15よりU-NEXT配信「大学生の頃、8ミリカメラで初めて自分の映画を撮ったのが神戸。私の映画製作の原点、故郷は神戸なんです」企画は具体化していないが、神戸ロケの構想はいくつかあるとのこと。「メジャーな観光名所以外にも、味わいのある街角、おもしろい行事、興味深い歴史など、神戸には色々ありますからね。撮りたくなる街です」と笑みを浮かべ、神戸ゆかりの映画の製作に意欲を見せた。(戸津井康之)若い世代に伝わると嬉しい」中学2年の長男を育てる一児の母としての経験も、映画の中にメッセージとして投影されている。大阪に拠点を構え、監督、脚本家として関西を舞台にした数多くの映画、ドラマを手掛けてきた。その中には、阪神・淡路大震災をテーマにした「劇場版 神戸在住」(白羽弥仁監督)の脚本、加古川の女子高生のひと夏を描いた「36・8℃ サンジュウロクドハチブ」の監督・脚本など、兵庫ゆかりの作品も多い。重いマッサージ椅子の移動を手伝ったり…。地方の電器店はただ家電を売るだけが仕事ではないのです」映画で描かれるこれらの描写はいずれも実話だ。メーカー勤務時代、兵庫県加古川市の電器店などに応援に出た経験の中で、「小さな電器店が地域で果たす役割の尊さを目の当たりにしました。就職するまで知らなかった世界でした」社会人経験の中で培った〝OL監督〟としての視点は一貫し、ぶれない。作品の中でもヒロインたちは失敗を乗り越え、たくましく成長を遂げる。あきらめず頑張り続ける彼女たちに温かくエールを送る。母としてのメッセージも込めて「量販店で家電を買ったり、スーパーで鮮魚を買う生活の中では見えない世界がある。人知れず社会を支える地方の電器店主や養殖の研究者…。世の中には多様な仕事があり、それぞれ奥が深い。人間ドラマを描きつつ、働くことの魅力も3939

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