KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年9月号
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事を行うようになりました。明子さん 母が別の会社を経営していることもあり、病気を患った父に代わって実家のギャラリーを私が切り盛りしていた関係で、懇意にしていただいている作家さんにお力をお借りしています。平成25年、芦屋在住の洋画家、森茂子さんの絵画展を皮切りに、„勝手にビエンナーレ"と称した「芦屋神社芸術祭」を隔年で開催。神社の参集所をギャラリー空間に変え、作品展示と制作実演をお披露目しています。康司さん 芦屋が「具体美術協会」結成の地であることをご存じない方や芸術は敷居が高いと感じている方も少なくありません。文化的に豊かな芦屋の風土を取り戻すとともに、未来を担う子供さんに地域の良さを伝えることで、その子たちが大人になった時に語り部となって地域を守ってもらうための種まきをしている最中です。…大人も子供も伝統ある神社さんで気軽に現代美術を楽しめるということで話題になりました。またジャズライブなどのイベントや季節の行事を随時開催されていますね。明子さん 人気の七夕祭は三好先生に企画いただいた「神しんせん饌に学ぶ」をきっかけとして続いているんですよ。今年は七月と八月に二回斎行し、計二千数百枚におよぶ皆さまのお願い事を書いた短冊をご祈願し、境内の笹木に飾りました。…「神饌に学ぶ」は、平成28年から数回にわたって開催した六甲味噌さんとのコラボイベントですね。康司さん 私が神様に捧げるお供え物・神饌や節句のお話をさせていただき、その後三好先生による神饌と六甲味噌を用いた料理デモを行い、直なおらい会として参加の皆様と一緒にいただきました。六甲味噌さんのご指導のもと、味噌を仕込む回もあり、とても好評でした。…宮司様や六甲味噌の社長様のお話がとても勉強になりました。毎回、神主さん達がお召しになるご装束も浅あさぎいろ黄色(水色)など、かさねの色目がセンス抜群。桃の節句に桃の枝を花神饌としたり、烏帽子に挿しておられたのもお洒落でしたね!康司さん お花や装束は家内がコーディネートしています。最近、着物を着用される方が減っていることもあり、和装文化が廃れないよう、会合等にはできる限り着物40

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