KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年9月号
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ばせているような気がしてならないんです。ニューヨーク風とかプロバンス風とか、何々風というのは真似や嘘であって、本当でないでしょ。あとシャンプーの時に必ず聞かれる「流し忘れはないですか」「かゆい所はないですか」も嫌ですね。洗われている本人に流し忘れなんて見えへんやんって(笑)。業界の当たり前にはおかしいことがいっぱいある。それを少し直すだけで違和感がなくなります。またコンサルティングでは、お店の想いの発信にも力を入れています。複数店舗を展開している美容院ならば、地域における各店の役割や複数である意味もお客様にしっかり理解してもらうべき。僕はそれを「意味のデザイン」と定義していて、グラフィック的なデザインではなく、その店の存在価値と考え、無駄なことをそぎ落として意味あることに熱量を注ぎ、伝えていくことが大事だと思っています。18年前にオープンした「エスコヤマ」でも、お菓子づくりの想いをお話しするお菓子教室を始めたり、行列をなくすために、パ【ケンミン食品】さんの場合 プロや消費者を皆、巻き込むおいしい、楽しい、おどろきの焼ビーフンの世界を展開。小山さん考案のヨーグルトを使ったレシピやビーフンの炊き込みご飯をはじめ、さすがプロ!という面白いメニューが勢ぞろい。外出がしづらく、自宅で料理をする機会が増えている時流もあり、話題を集める36

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