KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年8月号
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の美味しさを実感した。ちょうど自家農園で二番茶の刈り入れをおこなっているとのことなので、特別に見学させてもらった。畝をまたぐ特殊な農機で、バリカンのように刈り取っていく。袋詰めにされた茶葉は発酵しやすいので、すぐに目の前の製茶工場に運ばれて新鮮なうちに加工、ほんの5秒間だけ高圧蒸気で蒸し上げられ、揉みながら人肌の温度を保ちつつ、6時間ほどゆっくり乾燥させていくという。そうすることでお茶の鮮やかな緑色が生まれるのだとか。また、揉むことで葉を傷つけ、抽出しやすくするという。ちなみに茶葉約40 kgを加工してできるお茶は8kgほど。味がギュッと凝縮されているのだ。「あの山裾まで、ぜんぶうちの茶畑なんですわ。祖父はもともと茶の苗を生産していて、父が水田を茶畑に変えていったんですよ」と話す諏訪園の3代目、酒井一行社長になぜここが茶の栽培に向いているか尋ねてみた。「あの山が篠山で一番高い白髪岳なんですが、そこからの伏流水の水質が良いんです。そして味間の茶畑(丹波篠山市)。茶葉を刈る酒井さん諏訪園で緑茶を頂く43

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