KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年7月号
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ビフテキのカワムラ 三宮本店神戸市中央区加納町4-5-13ヌーバスピリット1階TEL:078-335-0399FAX:078-335-0605で、焼き時間は気温や肉の状態で調整。カットした後に全面を焼かないのがカワムラ流。切り口のルビーカラーが食欲をそそる。鉄板焼というシンプルな調理法だからこそ、実は奥が深く誤魔化しがきかない。カワムラは確かな技で、神戸ビーフを慈しむように調理している。蔵装置、氷感庫を使用。最新鋭の機器を用いることで、より安全な熟成をおこなっている。トリミングもていねいに。余分な脂身をカットし赤身の生肉にするだけでなく、細かい筋や血管を手仕事で取り除く。手間がかかるが、食感を大きく左右するため妥協は許されない。焼く時も丹念に。鉄板の温度は190℃前後だが、これを見極めるのも熟練の技。手際よく両面を焼いてしばし休ませ、余熱で中まで熱を通しレアでも霜降りの脂が自然と口で溶ける状態に。神戸ビーフはあっさりとした脂の不飽和脂肪酸を豊富に含んでいる。この融点が低いの9

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