兵庫県経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、厳しい状態が続いている。日本銀行神戸支店で毎月公表している管内金融経済概況では、5月の県内景気の現状について、3か月連続で判断を引き下げ、リーマンショック時以来となる「悪化している」と評価している。先行きについても、外出の自粛要請等の感染拡大防止策が緩和された後でも、当面の間は、経済活動が一定程度抑制される状態が続くことが想定される。ただし、現状は、阪神・淡路大震災のようにインフラや工場、商業施設等が被災した訳ではなく、リーマンショック時のように金融システムが機能不全に陥っている訳でもない。したがって、今後、国内外で感染症拡大の影響が和らいでいけば、県内経済が着実に改善していくことも十分に見込める。日本銀行神戸支店長 長江 敬今回の難局を当地の将来の発展に繋げる特集新型コロナウイルス禍で思うこと24
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