KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年6月号
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コロナウイルスの猛威は、まさに世界を震撼させました。私たちは力を合わせて、この恐ろしいウイルスとの闘いを乗り越えていかなければなりません。それには相当の覚悟が必要ですし、時間もかかると思います。しかし、希望的な側面もあります。それは、ここ数週間で、コロナによる感染者数の増加が、少しずつではありますが落ち着きを見せ始めていること。そして、ここまでの日本の感染者数、死者数が、比較的少なめに抑えられていることです。もし、このまま収束へと導くことが出来れば、甚大な被害を受けた欧米の諸国と比べても、日本はコロナとの戦いをうまく制することができたと言っても良いのではないでしょうか。では、今のところ日本での被害が抑えられているのはなぜか―諸説ありますが、私は、江戸時代から続く日本人の生活習慣に因るところも大きいのではないかと思います。その清潔で規則正しい国民性によっ建築家 安藤 忠雄コロナ禍の社会を考える特集新型コロナウイルス禍で思うこと撮影/閑野 欣次18

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