KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年4月号
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いです。出展者のお一人で、元専科の箙かおるさんのご実家がトアロード周辺にあったとうかがっていましたから、私も勝手に身近に思っていた道なんですよ(笑)。―葉月さん、鷺世さんはどのような商品を?葉月 私は嫁ぎ先が和菓子店で、夫と共に手掛けているお菓子を出展します。そもそも義父は和菓子職人を教える講師だったのですが、主人が生まれたときに「息子に食べさせる菓子を作りたい」といって菓子店を創業しました。夫はそんな父を見て育ったので、父の作ったお菓子以外食べられなかったそうで、そのうち自分でも作るようになり、店を継ぎました。和菓子ですが洋菓子の要素も取り入れていて、原材料にこだわっているのが基本です。とにかく良い素材をということで。柳 どら焼きとカステラをいただきましたが、とてもおいしかったです。良い素材を、というのは、私どものマキシンという社名の由来と共通しています。マキシ宝塚OGによるものづくりマルシェ―今回のコラボ企画のきっかけは?柳 マキシンは、2月に創業80年を迎えましたが、これまで本当に、多くの女性の皆様に支えていただきやってこられたなと感じています。そこで何か女性に恩返しができる企画がないかとお探ししていたところ、五洋㈱の企画で、マキシンと『タカラジェンヌOGマルシェ』のコラボ企画が実現しました。葉月 マルシェは昨年からスタートし、これまで5回、宝塚阪急で行われてきましたが、今回初めて、宝塚阪急以外の場所で開催することになりました。―『タカラジェンヌOGマルシェ』とは?葉月 宝塚歌劇団を引退したOGが、自身が手がける商品や、家業で作られているこだわりの製品を展示・販売するものです。設立のきっかけは、元雪組の梓晴輝さんのご実家がダリア農家さんでいらして、ダリアの球根で作った「ダリアジェンヌ」というブランドを立ち上げ、ダリアの球根を活用した無添加化粧品やコーヒーの販売を始められたところからスタートしたとうかがっています。その後もっと仲間を集めてできないかと、タカラジェンヌOGに声がかかりました。鷺世 これまで5回開催された中で、新しくメンバーが増えていますよね。柳 今回の企画は、サブタイトルを「タカラジェンヌOGが“役作り”から“ものづくり”へ華麗なる転身」とさせていただいています。マキシンもものづくりをずっと続けてきましたし、舞台の上での役作りから、ものづくりに華麗に転身されたOGの皆さんと一緒に開催させていただく、こんな光栄なことがあるのか、と思っています。渡邊 マキシン本店のあるトアロードにお越しくださってありがとうございます。トアロードはかつて、北野に住む外国人の方が職場のある現在の旧居留地まで歩いて通ったという坂道です。葉月 そんな由緒ある老舗のマキシンさんと、ご一緒できて幸45

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