KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年3月号
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どれだけ惚れて、死んでいけるかじゃないの?映画監督 三島 有紀子 さん大人の恋愛をセンセーショナルな描写で描いた島本理生の小説『Red』。映画化に挑んだ三島有紀子監督に、作品への想い、生きづらさに悩む現代女性たちへのメッセージを伺った。「自分が我慢して頑張ればうまくいくって思ってた」―三島監督は、神戸と縁があるとか。生まれは大阪ですが、神戸女学院大学に通っていたので馴染み深いです。映画『繕い裁つ人』(15年)は神戸が舞台でしたし、大学の時に初めて自主映画を撮ったのも神戸で、とても思い入れがあります。あとは、父が神戸のテーラーでスーツを仕立てていたのが子供心に印象に残っていて。その方がいつも家に持って来てくださる色んな舶来の生地と「ケーニヒス・クローネ」のお菓子が、私の中の「神戸」でしたね(笑)。―『Red』は、優しい夫やかわいい娘に囲まれて何不自由ない生活を送る主人公・塔子が、かつて愛した鞍田と再会し…36

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