KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2020年3月号
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連載 カワムラの"神戸ビーフ"への思いビフテキのカワムラ 三宮本店神戸市中央区加納町4-5-13ヌーバスピリット1階TEL:078-335-0399FAX:078-335-0605世界を見据え大阪でプレミアムな挑戦味にうるさく、値段にうるさい。大阪はだからこそ食い道楽の街になり得たが、逆に飲食業にとって真の実力を試される〝戦場〟でもある。神戸、東京と邁進してきたカワムラが、次にロックオンしたのはこの街だ。確かに西宮店から20kmほどの近さで、焼肉文化の根付いた大阪へわざわざ打って出ることに疑問を抱く声もあった。しかし、創業者の川村春二はもっと大きなスケールで考え、大阪進出の決断を下した。その根源は、カワムラが創業以来貫いてきた〝最高級の神戸ビーフを提供する〟という使命。神戸ビーフは日本の誇り。だからこそ本物で、世界各国からやって来る人々の舌を感動させたい。その思いを叶えるためにも、インバウンド需要が国内トップクラス、しかも万博やIRで今後も伸び続けるであろう大阪に店を構える意義は大きい。大阪の中でも夜の街といえば北新地。ハイクラスな店が並ぶ歓楽街は、至高のビーフにとって絶好の舞台だ。ならばこの街に相応しい店を。店内はカワムラの伝統、赤い絨毯と煉瓦のクラシカルでシックな趣き。89坪に54席とゆったりとした空間プランニングで、接対やVIP対応の個室5室にカジュアルなカウンター14席の構成。料理も幅を広げ、神戸ビーフはもちろん伊勢えびなどのシーフードも用意し、外国人向けに和のメニューもラインナップ。珠玉の料理を引き立てる器は備前焼の特注品。土の風合いを残す素朴な質感もまた、日本らしさを伝えるアイテムだ。47年の実績をベースとし、満を持して一つ上のグレードに。その証として店名を「ビフテキのカワムラプレミアム北新地店」と「プレミアム」の文言を盛り込んだ。ここで、カワムラの新たな歴史が胎動する。 Vol. 0712

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