KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年12月号
35/41

…「フラ」といえば、鮮やかな色彩の衣装を身につけて舞台で踊るイメージがあり、日本の神社との結びつきがピンとこなかったのですが。ハワイには自然崇拝の伝統があり、全ての物には神が宿る(八百万の神)という価値観のもと、信仰や祈りの表現としてフラが踊られていました。フラには「カヒコ(古典フラ)」と「アウアナ(モダン・フラ)」の2種類があり、古代ハワイから脈々と受け継がれてきた神聖な踊りは「カヒコ」と呼ばれる古典フラ。一方、三好先生がイメージされているのは一般の方にも馴染みがある「アウアナ」と呼ばれるモダン・フラになります。モダン・フラは19世紀以降、ハワイの観光産業の発展に伴い、ウクレレやギターなど欧米の音楽や楽器を取り入れ、ショーの踊りとして新たに創作されたフラなんですよ。…2種類あることは知りませんでした!神社ではどのように奉納されるのですか?キヘイ(袈裟のようなもの)はもちろん、ティーリーフのヘッドピースやレイもすべて手作り。キヘイはフラの女神、光の神・ラカとつながるための黄色。模様はオイルとしても使用されていたククイの実の染料で染めてつくるのだとか37

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る