KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年12月号
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りながら描き続け、生命力あふれる糸杉に代表される彼ならではの印象的な筆づかい、豊かな色彩など、自身の作風を確立していった、その過程が見られる展示構成となっています。ゴッホと画家たちが送りあった手紙の一部もあわせてご紹介しますので、ゴッホの言葉を通して作家を見てみるのも、おもしろいのではないでしょうか」と、兵庫県立美術館学芸員の小野尚子さん。日本でもファンの多いゴッホが高い評価を得た印象派時代だけでなく、大地に根ざした農民たちの姿を描いたハーグ派時代の筆づかいが一堂に会する本展は、これまでにない感動を呼ぶものになりそうだ。フィンセント・ファン・ゴッホ《麦畑》 1888年6月油彩・カンヴァス 50×61cmP.&N.デ・ブール財団 © P. & N. de Boer Foundation フィンセント・ファン・ゴッホ《薔薇》 1890年5月 油彩・カンヴァス71×90cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー© National Gallery of Art, Washington Gift of Pamela Harriman in memory  of W. Averell Harrimanハーグ、パリ―ゴッホを変えた「2つの時代」― 『ゴッホ展』■会期 2020年1月25日(土)~3月29日(日)■会場 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)■時間 10:00~18:00 ※金・土20:00まで(入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし2/24〈月・休〉開館、2/25〈火〉休館)■料金 一般1,700円、大学生1,300円、70歳以上850円、高校生以下無料 ■交通 阪神「岩屋駅(兵庫県立美術館前)」から南へ徒歩約8分■お問い合わせ TEL. 078-262-0901小野 尚子さん(兵庫県立美術館学芸員)25

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