KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年10月号
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―仕事をして、精力的に絵も描き、しんどくなりませんか。経済的基盤があってこそ自分のやりたいことができます。仕事が終わって、アトリエで絵を描く時間を持ってから自宅へ帰り、きちんと線引きして家族との時間を大切にしています。もともと人が好きで、人を描くことが好きですから、仕事でいろいろな所でたくさんの人に会って観察して楽しんだり、空き時間にカフェで描いていたら美しい女性に「いい絵ですね」と声をかけられたり、「お店に飾りたいから描いてください」とオーダーをもらったり、嬉しいことがたくさん起きます。だから収入を得るためにしんどい目をしていると思うことはないですね。―今後もずっと自分の世界観で絵を描き続ける?世の中には、僕の絵が好きな人と嫌いな人が半々だと思っています。子どもの反応を見るとよく分かります。本能で絵を楽しみ、感想を遠慮なく口にしますからね。「わー、きれい!」と言う子がいて、中には「こんな感じで描いて」とオーダー?してくる子もいる一方で、「きもちわる」とも言われます(笑)。みんなに好きになってもらおうと迎合し、自分の描きたいものを妥協しようとは思いませんが、僕の絵を知ってもらうためのマーケティングは必要です。SNSも使って、リサーチやプロモーションをしっかりやっています。―営業マンとしてのノウハウが役立ちますね。NYで活躍するアーティストalanさんにお会いできる日を楽しみにしています!1『Mirror of Excited』 一目惚れしたとき、衝動買いをしてしまったとき、心の中は楽しさでいっぱい、でも片隅にちょっぴり不安や後悔も。alanさんの原体験だとか。Mirror(写)of Exited(楽)にはalanさんの絵の原点も隠れています。2『my sweet』 振り向いて!3『with U』 恋が実って、二人は幸せルンルン。の、はずだけど…。4『無題』 上下左右と回転させても絵のバランスが崩れない。色のバランス力で遊んだ作品。回転させて観てみて!!5『emotion』 絵の中から抜き出した、色で表現するいろいろな「感情」9月6日、「ARTstream2019」(大丸心斎橋劇場&イベントホール)にて547

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