KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年10月号
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展覧会場には大河原邦男氏や安彦良和氏、永野護氏といった才能溢れるクリエイターによるメカやキャラクターの設定資料、レイアウトや原画、多くのスタッフが手掛けたセル画などがならび、監督の思い描いた世界が作品として結実していく過程を追うことができます。さらに、展覧会の最大の目玉である監督自筆による絵コンテも必見です。絵コンテは、映像の流れや場面ごとのカメラのアングル、登場人物たちの動きや台詞などを示す、映像の設計図ともいえるもの。この絵コンテを完成した映像と見比べると、富野監督が細心の注意を払って限られた時間の中に多くの情報を盛り込もうとしたことがわかります。こうした資料の多くは初公開のものばかりです。大ボリュームの作品・資料・映像によって富野監督の仕事に迫る世界初の大回顧展です。全国の6つの美術館から集まった7名の学芸員が調査を重ね、企画構成を行った渾身の企画をどうぞお見逃しなく。兵庫県立美術館 学芸員 小林 公兵庫県立美術館 「富野由悠季の世界」■会期 10月12日(土)~12月22日(日)■会場 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)■時間 10:00~18:00(金・土20:00まで、入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日     (ただし、10/14・11/4〈月・休〉は開館、10/15・11/5〈火〉は休館)■料金 一般1,400円、大学生1,000円    70歳以上700円、高校生以下無料 ■交通 阪神「岩屋駅(兵庫県立美術館前)」から    南へ徒歩約8分■お問い合わせ TEL.078-262-0901兵庫県立美術館 学芸員 小林 公 さん富野由悠季 劇場版『The IDEON(伝説巨神イデオン)接触篇/発動篇』ポスターラフ1982年 ©サンライズ富野由悠季 宇宙船コックピット 1954年 ©オフィス アイ35

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