KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年10月号
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今から2年と半年ほど前に一本の電話がありました。「富野由悠季さんの展覧会をやりませんか?」というその内容に仰天、そしてすぐさま「是が非でも!」とお返事してしまいました。電話の主はこの度の「富野由悠季の世界」展の企画チームのリーダーのお一人、福岡市美術館の山口洋三学芸員でした。それからあっという間に時間が経ち、いよいよ展覧会がオープンします。富野由悠季さんのお名前にピンと来ない方でも、『無敵超人ザンボット3』や『機動戦士ガンダム』、『伝説巨神イデオン』に『聖戦士ダンバイン』といったアニメ作品には聞き覚えがあるのではないでしょうか。子供時代に夢中になった、という方もおられるかも知れません。富野さんはこれらの作品の総監督をつとめられたアニメ界の伝説とも言うべき存在です。展覧会ではアニメ演出としてのデビューを果たした『鉄腕アトム』から数えて55年にわたる富野監督の仕事を、3,000点を超す資料や作品、映像によってたどります。アニメのタイトルで数えれば30『機動戦士ガンダム』©創通・サンライズ33

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