KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年10月号
28/53

お陰さまで昨年は約90万人の来場者がありました。安藤忠雄ギャラリーも造っていただき、今年5月にオープンしました。次は100万人を目指しています。最も来場者数が多かったのは開館記念「ゴッホ展」の35万人。この記録は未だに破られていませんが、2020年1月25日から再度「ゴッホ展」を開催しますので、さて記録を破れるか、どうでしょうか。―企画を立てるのは蓑館長?学芸員?それとも…。来場者数が伸びる展示は広報も必要ですし、どうしても新聞社さんの企画がほとんどというのが現状です。私から「これをやりなさい」ということはないですよ。学芸員たちもそれぞれに自分の研究を題材にした展示をやりたいところでしょうが、まずはお客さんに来てもらえる企画でなくてはね。「だまし絵」「だまし絵Ⅱ」や「怖い絵展」は学芸員が考えたのですが、大盛況でした。SNSでの拡散がかなり手助けしてくれたようです。やはり大切なのは“人”ですね。今月12日から開催の「富野由悠季の世界」も好きな学芸員がいて、「やります!」とすぐに手を挙げてくれました(笑)。蓑 豊(みの ゆたか)1977年、米国ハーバード大学文学博士号取得。1988年、シカゴ美術館東洋部長。1996年、大阪市立美術館館長。2004年、金沢21世紀美術館館長。2005年、金沢市助役。2007年、サザビーズ北米本社副会長。2007年、大阪市立美術館名誉館長。2007年、金沢21世紀美術館特任館長。2010年、兵庫県立美術館館長30

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る