KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年10月号
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アートを生活の一部として楽しめたら、人生がもっと豊かになる。そんな思いを持って、大人も子どもも、誰もが親しめる美術館づくりにチャレンジしてこられた兵庫県立美術館館長の蓑豊さん。就任から10年の節目の年、美術館のことあれこれお話しいただいた。美術館がヒントを与え、子ども自身が答えを出す―どんな10年でしたか。日本人のほとんどは、大きな企画展があるときだけ美術館へ行きます。ここ「兵庫県立美術館」でも、常設展には誰も来てくれなくて、閑古鳥。これでは駄目です。食事をするのと同じように、美術館に行くことを生活の一部にしたい、時間があったらぶらっと気軽に来てもらえる美術館にしたい。そんな思いで10年、いろいろチャレンジしてきました。27

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