KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年8月号
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ら湾岸線を走って淡路島に向かう、ハイウェイを走る気持ちの良さも一つの観光コンテンツです。しかし、外国人向けの高速道路のフリーパスはありますが、本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋など4つの架橋はフリーパスに含まれていないことが多いため、不便に感じられる方が多いです。それも、高速道路会社とも話をして便利に使っていただけるようになればと思います。︱体験型観光に関して、具体的なお考えはございますか。淡路島は周囲を海で囲まれていながら、海洋観光、海を楽しむコンテンツがまだ充実していません。例えば、漁船に乗って天然のワカメ刈りを体験し、砂浜でワカメのしゃぶしゃぶを楽しむ、といったことや、玉ねぎの収穫体験の後は畑でオニオングラタンスープを食べる、といったもの。ヨットを利用した今までにないラグジュアリーな体験も考えられるでしょう。︱また、続々と人気グルメも誕生していますね。10年前、淡路島観光協会で「淡路島牛丼」を開発しましたが、これがご当地グルメの先駆けともなりました。以来、「淡路島ぬーどる」「淡路島バーガー」「淡路島の生しらす」などを発売してきましたが、そういった事業の度に、島の皆さんが積極的に動いてくださったことも、大きな力となってきました。現在も、春のサクラマスや淡路島なるとオレンジなどさまざまな食材を売り出していますが、いくら旗振り役がいても皆さんが賛同してくださらなければうまくいきません。島の皆さんが地域発展のために、それぞれに創意工夫を重ねてくださる、そういう素地がこの島にあるのは本当にありがたいことです。淡路島にはまだまだすばらしい素材がたくさんありますから、今後もそれらを発掘し、磨いていきたいと思います。淡路島は、食においても環境においても、四季を通じて四季折々の魅力、おもしろさがあります。一年通じて、オールシーズン何度でも訪れたくなる、飽きさせない島をつくっていくことも大事ですね。淡路島バーガー生しらす丼サクラマス43

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