KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年8月号
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た製品を作り、ちゃんとした価格で売っていくことが神戸のブランド価値を高めることにつながると思っています。植村 紳士服や家具といったオーダーメイド製品から、ノベルティグッズまで、あらゆる商品が神戸タータンに加わってきましたが、この2年間突っ走ってきたため、アイテムが多すぎて目が届かなくなってきている部分もあります。今後はブランディングをきちんとしていくことも大切にしたいと思います。それが良いと言われています。生地の厚みや風合の良さが、多くの神戸タータン商品の生地として、今ではご利用頂いています。今度はトランクスを作ろうということも考えていますが(笑)。単価が低い商品はやはり売りやすいですが、おみやげ品というよりは、ものづくりを大切にし、品質にこだわっていくことが重要かもしれません。植村 もとになる「神戸タータン」のデザインは、石田原会長が創り出し、スコットランド登記所に登録されているしっかりしたものである、ということも大きいです。片山 今、ものづくりの業界では、若い職人が減ってきています。そのため、ぼくら小売は、物の価値をしっかり伝えて、適正価格で売るということが必要だと考えています。そうすれば職人が手にする工賃も安定して、若い職人が育っていく環境が作れるのではないかと思うんです。神戸タータンにおいても、「神戸」というブランド力のある名前を使って、それに見合ったしっかりし31

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