KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年8月号
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神戸の人に認められるクオリティーを大切に︱この度は、おめでとうございます。大手企業などの受賞で注目されるこの賞に、選ばれたのは素晴らしいですね。はい。大企業に比べると、僕たちの「神戸タータン協議会」は、とても小さな組織ですから大変光栄です。︱「神戸タータン」は、神戸開港150年記念の際に考案されたのがスタートですね。実はその前から、元町6丁目商店街の片山喜市郎さんと二人で話はしていて。「どうせなら、一過性のイベントより後に残るものを作りたい」と提案しました。商店街などと組んでプロモーションを行いたかったので、元町の片山さん、三宮センター街の植村一仁さんらと14名で協議会を立ち上げました。︱「神戸タータン」は、正式にスコットランド政府にも登録されているのですね。はい。スコットランド政府に登録されていないものは「タータン」とは呼べないといわれています。本場では草木染で茶・グリーン系、赤を使ったものが多いですが、「神戸タータン」は神戸港をイメージした「ブルー」が入っているのが特徴的で、類似カラーがなかったのがよかったんです。︱現在、どのくらいの企業が加盟されていますか。この3年で130弱です。その内、神戸タータングッズを制神戸の商店街から生まれた「神戸タータン」「第11回日本マーケティング大賞 奨励賞」を受賞!国内でもほとんど例を見ない、色とデザインによる街おこし。そして神戸タータンが神戸市内の「産官学」連携による地域産業のプラットフォームとして機能していると評価された、今回の受賞。「神戸タータン」の生みの親である石田原弘さんにお話を伺いました。石田原 弘(いしだはら ひろし)神戸タータン協議会会長・有限会社石田洋服店1955年生まれ。1974年慶応義塾高等学校卒業。1978年慶応義塾大学経済学部卒業。3年間のヨーロッパ留学後、商社、服地・服飾輸入卸商勤務を経て2000年石田洋服店を開業。現在、石田洋服店代表取締役、神戸松蔭女子学院大学専任講師、神戸タータン協議会会長22

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