KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年7月号
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これからが正念場。落語と喜楽館、そして街のためにる」「喜楽館のお客さんが好き」「とてもやりやすい」という声を聞きます。ありがたいですね。―喜楽館ができて街は変わりましたか。新開地には古くから文化・芸能の街という土壌がありました。―1年間を振り返っていかがですか。不安半分、大丈夫半分、心の中は葛藤の連続でしたが、館長としてはお客さんとのコミュニケーションが多少なりとも取れたかなと思っています。出演者からは、「おとなしいけれど笑うところではちゃんと笑ってくれ社会の変化とともに衰退しましたが、流れは脈々と続き、今、その時代に戻ろうとしています。昔を知らない若い人たちにとっては新鮮なのでしょうか、商店街に若い人や着物姿の女性グループが来てくれるようになりました。寄席が終わったら、近くで食事をしてもらえるといいですね。それが街の活性化につながります。この界隈には美味しくて個性的なお店が、実はいろいろあるんですよ。「喜楽館の帰りにまた寄ろう」と言ってもらえるよう、お店も努力が必要です。―若手落語家にとっては良い場ができましたね。文枝師匠もずっと言っておられるのですが、若手の落語家が喜楽館から世の中に出ていって、また戻ってきてくれる、そんな好循環を目指しています。これから神戸新開地 喜楽館 館長 高 四代 さん42

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