KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年7月号
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や。丁寧に接することができないと、落語家としての根性を持つことはできない」と教えられました。それは私にとって一番大事な言葉になりました。全てのお客さんに優しく接することで、たくさんのお客さんに観ていただけるようになると、それ以来、肝に銘じてきました。繚乱の時期でした。私はいい時に落語家になって良かったと思っていました。テレビ番組「ヤングおー!おー!」にも出していただき、いい時代を過ごさせていただきました。―内弟子として入られた五代目文枝師匠の思い出は。文枝怒られるということはほとんどなかったですね。一番印象に残っているのは、師匠のかばん持ちで歩いているとき大学の同級生に声をかけられ、しばらく立ち話をするということがあったんです。その夜、師匠から「お前はもう芸人になったんや。同級生であろうと誰であろうと、みんなお客さん撮影 高槗 靖39

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