KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年7月号
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…日本のワインの中でもトップクラスを誇る「シャトー・イガイタカハ」を手掛けられているお二人。なんと隆英さんは44歳までほとんどワインを飲んだことがなかったとか(!?)。隆英さん 当時勤めていたシリコンバレーの企業で一番の売上成績を出した祝賀パーティを開いてもらったんです。その時のご褒美のカリフォルニアワインに惚れてしまって。ラスべガスで世界中の敏腕営業マンと一緒に飲んだというシチュエーションと相まって感銘も大きかったのだと思います。それ以来、自分でも驚くほどにワインの趣味にはまっていきました。カリフォルニアワイン愛飲家1500人による「カリフォルニアワインのファンクラブ」を立ち上げ、そこで知識を増やし、また人間関係も構築していきました。…そのときはまだ趣味の域だったのですね。お仕事として始められるきっかけは?隆英さん 「二人の娘の名前入りワインを作り、彼女達の結婚式で祝ってあげたい」と思いついたことがきっかけです。娘なので嫁入りすると苗字が変わってしまいます。それで家紋の「丸に違い鷹羽」をシンボルにし、家紋名の『チガイタカハ』からワイナリーは「Ch.igai Takaha(シャトー・イガイタカハ)」と名付けました。美代子さん 彼も私も自分の仕事を引退して、第二の人生を始めるにあたり、二人で一緒にできることをしたいねと。それならばお互い大好きなワインがいいと、私も手伝うことになり、本格的なビジネスがスタートしました。日本人としての愛と誇りと思いを込めて(笑)、カリフォルニアで造って日本で販売する対談ホスト役の三好万記子さん(右)と杉本隆英さん(左)美代子さん(中央)。隆英さんと美代子さんは中学の同級生。結婚35周年にあたる2013年には二人の出会い、3年2組9番をイメージした「シャトー・イガイタカハスパークリングワイン "Sign to the Story" 3209」をリリース。人生のスタートを飾る記念ワインとして話題を集める。31

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