KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年6月号
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ローマ帝国の時代に、珊瑚がたくさん採れるナポリで彫り物細工をしたのが始まり。珊瑚の収穫量が減少すると貝殻を使うようになる─カメオとは?ローマ帝国の時代、専門の学校や工房の親方から習った技術を持った職人さんが、珊瑚がたくさん採れるナポリで彫り物細工をしていたのが始まり。その当時は、肖像画を描いてもらうようにカメオを彫ってもらっていたので、人物の横顔のデザイン画多かったのです。珊瑚の採れる数が減ってきたこともあり、何層にもなった貝殻を彫って細工をしたり、宝石を組み合わせたりするデザインに発展し、現在はナポリ近くの港町、トール・デル・グレコで主に作られています。─ルカさんのお仕事は?カメオを世界中の若い人たちにも使ってもらいたいと、今までになかったモチーフや素材と組み合わせるデザインを提案し、イタリアでカメオ職人さんたちに作ってもらいます。お客さんの要望でオーダーメイドすることもあります。出来上がったカメオを持ち帰り、次は日本人の職人さんとコラボし、ピアスやペンダン36

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