KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年5月号
46/53

平生先生の言葉を知り、触発される環境づくりを―立野会長が甲南大学を選ばれた理由は。親しい甲南生が皆さんおおらかで、学生生活を謳歌しておられたからでしょうか。入学後は自由にさせてもらったと思います。ゼミの先生が言っておられたのが、「学生は準備の段階、卒業して就職したら否が応でも仕事をしなくてはならない。もちろん勉強が第一だけれど、今はあくせくすることなく学生にしかできないことを楽しみなさい」。今、私が大学へ行ったら「学生の本文は勉学だ」と言っていますけれどね(笑)。ただ、一生のうちどこかで努力をしなくてはいけない。私自身も社会に出てから与えられた仕事一つひとつに対して勉強し、努力してきました。―甲南といえばやはり、平生先生の精神がありますね。正直、在学中はあまり知りませんでした。社会に出てから言葉の意味を重く受け取れるようになりました。特に「世界に一歩先を見越し、世界を見据え、大きく育ってほしい甲南学園100周年甲南大学同窓会長株式会社ユニオン 代表取締役立野 純三 さん1947年生まれ。1970年甲南大学法学部卒業。1970年㈱青木建設入社。1973年㈱ユニオン入社。1990年同社代表取締役社長。その他公職として、公益財団法人ユニオン造形文化財団 理事長、(一社)日本建築材料協会会長、大阪商工会議所副会頭等を務める今、噛みしめる平生釞三郎先生の言葉を現役の学生たちにも伝えたいと話す甲南大学同窓会長の立野純三さん。学生時代のこと、社会に出てからのこと、そして現役甲南生への思いをお聞きしました。46

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る