KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年5月号
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圧倒的な存在が鎮座する。それは神戸メリケンパークで、今にも天に向かって泳ぎだしそうな鉄のオブジェ「フィッシュ・ダンス」だ。その圧巻の立ち姿を入り口に、公園は海に向かって大きく広がる。開港150年を機に、美しく整備しなおされた公園には、神戸海洋博物館、神戸港震災メモリアルパーク、フォトスポット「BE KOBE」、カフェやレストランが点在する。そして、港の四季はとても美しい。波頭の煌めく肌寒さが心地いい春、夜の海空に咲き誇る花火の夏、多種多様なイベントも楽しい秋、大型客船の壮観な姿に雪が舞う冬。その昔、舶来の文化の入口であったメリケン波止場への郷愁と、湾岸から始まる神戸の未来構想へ思いを馳せる。踊る巨魚の麓から潮風に吹かれて。3451フィッシュ・ダンスに隣接する「FISH IN THE FOREST〜TOOTH TOOTH ×そら植物園〜」 2夜はライトアップされ、昼間とは違う表情を浮かべる 3世界的な建築家フランク・ゲイリーの作品として知られている 4メリケンパーク最南端に設けられたフォトスポット「BE KOBE」 5神戸開港150年に合わせてカフェが誕生した金指 光司(かなさし こうじ)1963年、神戸市生まれ。1986年、神戸・元町のトアウエストに「トゥーストゥース」を創業。多彩なカフェ・レストランブランドを誕生させ、神戸・大阪・首都圏に96店舗を構える33

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