KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年5月号
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…雑誌の仕事を通じて、関西の美女に最も多く関わってきた人として知られる美奈子さんですが、そもそもファッション雑誌に関わる仕事を始めたきっかけは?雑誌のライターを始めたのは40歳を過ぎてからなんです。甲南女子大学を卒業して2週間で結婚して(笑)、社会人経験がないまま、主婦業と子育てに没頭する30代を過ごしました。ところがある日、“誰々ちゃんのママ”としか呼ばれないことに違和感を持ちだしたんですね。そんな時に偶然、お友達のセレクトショップの取材に来ていたライターさんと出会い、関西の美人ママを紹介してほしいと頼まれました。当時、絶賛子育て中だった私に白羽の矢が立ったというわけです。とびきりキレイなママ友を厳選してご紹介した縁で、東京へ転居されるというそのライターさんの後を引き継ぐ形でライターデビュー。「VERY」からスタートし、「STORY」「美ST」など、他の雑誌も手掛けるようになりました。…美奈子さんがヘッドとなって取材チームを編成し、読者を魅了する人気企画を次々と打ち出しておられます。雑誌の特集はどのようにして考えられるのですか。関西独自の着こなしにフォーカスして考えます。例えば、黒をテーマに特集を考える場合、東京ではお仕事に黒を着る方が多いのですが、関西のマダムはお出かけ着としても黒の服を多用します。その際、パールではなくゴールドのアクセをあわせるとか、大胆な肌見せとか、レースが袖ではなく背中にあるとか、黒でも喪服っぽく見えないよう考えて着ておられるんです。様々なシチュエーションを自在に楽しむ、関西ならではのスタイルだと思いますね。…関西=ベタだけではない、阪神間の生活に基づくお洒落19

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