KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年4月号
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子ども心にも感じた、自由な雰囲気―旧制高等学校とは。明治27年に公布された高等学校令により、小学校6年、中学校5年を卒業後、大学を目指すものは、厳しい入学試験を受け、高等学校へ進学していました。官立高等学校が7校あり、ほぼ全員が官立大学に進むことができました。大正7年に新しい高等学校令が公布され、尋常科4年、高等科3年の7年制とし、公・私立の高等学校設置も認められました。7年制を採択して新設された四つの私立高等学校の一つが甲南高等学校です。―福井さんが入学されたのは?昭和19年、終戦の前の年に尋常科に入学しました。戦後の学制改革によって6・3・3・4制になり、甲南も新制中学校・高等学校が開校し、私たちの学年は新制大学へ進むために高等科1学年で修了しました。そして昭和25年、旧制甲南高等学校阪神間モダニズムの申し子旧制甲南高等学校甲南学園100周年元旧制甲南高等学校同窓会 幹事長福井 俊郎(ふくい としお) さん昭和6年 兵庫県に誕生。昭和24年 旧制甲南高等学校高等科1学年を修了。昭和33年 大阪大学大学院理学研究科博士課程を修了(理学博士)。米国パデュー大学訪問助教授を経て、昭和42年大阪大学産業科学研究所教授、平成元年より4年間 所長、平成7年 大阪大学名誉教授。専門は生化学、酵素科学平生釟三郎先生の教育理念をもって開学し、現在の甲南高校・大学の礎を築いた旧制甲南高等学校。福井俊郎さんは戦後の学制改革で高等科を卒業できずに、1学年で修了することになった。しかし、たくさんの思い出と、母校への誇りを持っている。42

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