KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年4月号
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です。彼に手紙を書いたのが僕の就職活動でした。このことについては、僕の著書『そして、ぼくは旅に出た。』をご覧ください。「良い眼をしているね」結局、ジムから返事が来ないまま大学卒業を迎えました。でもこのまま諦めるのはしっくりこなかったので、会いに行こうと。どこに住んでいるのかもわからないから、会えなくて当然。だけど彼の著作からなんとなくミネソタ州の北の方で撮影していて、イリーという町の近くにいるらしい。むちゃくちゃな話ですが、行けばなんとかなるとミネアポリスまで飛んでイリーへ行こうと思ったら、バスが途中で終わってしまって途方に暮れて…。ようやくイリーに着いたら今度はカヤックを買って、漕いで進むことにしました。彼の著作にあった手描きの地図が結構役に立ったんですよ。そうやっているうちにジムを知っているという人物に出会って、その人の仲介で憧れの人と会うことができました。結局、「自然の中へは自分の針葉樹の森が果てしなく続き、無数の湖が点在する「ノースウッズ」。日本の面積の4倍もの広さがある22

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