KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年3月号
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彦氏を委員長にミュージアム設立委員会が設置され、82年5月21日に開館した。候補地として東京近辺が幾つか挙がっていたが、開設に向けて尽力した乾氏が理事長を務める廣野ゴルフ倶楽部の敷地内に建設が決定し、ゴルフ発祥の地といわれる神戸六甲山のお膝元であるということでも大きな意義のある決断だったといえる。建物はクラブハウスに隣接し、同じくスパニッシュ様式を思わせる瀟洒な外観。入口正面には吹き抜けの空間が広がり、2階展示室へと続く優雅な正面階段の踊り場では、ステンドグラスに焼き付けられた古代ゴルファー像(グロースター寺院のステンドグラスの複製)が迎えてくれる。館内には、日本人初のゴルファー・水谷叔彦氏、六甲山頂の神戸ゴルフ倶楽部創設者のA・H・グルームから始まり、その後の日本のゴルフ界に足跡を残した231ゴルフの進化を辿り、先人たちの功績を称えるJGAゴルフミュージアム独立した建物を持つミュージアムとしては世界で3番目の歴史を持つ「JGAゴルフミュージアム」。昭和54年、JGA(〈公財〉日本ゴルフ協会)創立55周年事業の一環として、当時の会長・乾豊40

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