KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年3月号
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26534座に再建へと動き出した。旧ハウスの設計者・渡辺氏に依頼。乾氏の熱意にほだされ、決して現場に出向いたことがなかった渡辺氏が廣野に何度か顔を見せた。乾氏と激論を交わしていたというのは、工事関係者の語り草だったという。翌年5月、竹中工務店の施工により現在のクラブハウスが完成。6月の26回目の開場記念日に新クラブハウスのお披露目を兼ねた祝賀会が賑やかに開催された。ハウス内はロビー、レストラン、バーなど全て落ち着いた英国風のインテリアデザインが採用され、床、柱、梁、天井に至るまで贅沢に木材が使用され重厚感を醸し出している。外観は周辺の景色に映えて美しく、特に9番、18番ホールからの眺めは一幅の絵画を観るように素晴らしい。「廣野ゴルフ倶楽部にふさわしいクラブハウスを造らなくてはならない」。信念を持って再建されたクラブハウスはプレーヤーの憩いの場、会員の親睦の場として親しまれている。1会員にとって憩いの場となっているクラブハウス。英国風のインテリアデザインが採用されている 23設計は昭和初期を代表する建築家・渡辺節氏。床、柱、梁、天井に至るまで貴重な木材を使用している 4約90年にわたる歴代の理事長とプレジデントの写真がかかる 5エンブレムには、再建された昭和33年にあたる「1958」と記されている 6昭和32年に旧クラブハウスは焼失。現在のクラブハウスは昭和33年に再建された39

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