KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年2月号
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―20代でのご自身の経験が、今に大きく影響しているそうですね。私は大学卒業後、就職して秘書の仕事をしていました。早朝から出勤し、仕事でストレスを抱え、その反動で夜遅くまで暴飲暴食したり、無茶をしてストレスを発散したり、そんなOL生活を続けていました。当時の美容レベルでは、肌の調子が悪くてもメイクで隠すというような方法論だけで、30歳を手前にして私の肌はボロボロになっていました。からだの中から美しくなどという考え方がなかった時代です。―そこで仕事を辞める決断をされたのですね。それなりのポジションも頂いていましたが、秘書という仕事にやりがいも感じられず、これからの30代をどう過ごそうかと、ちょうど考え始める節目の年だったこともあるかもしれません。―美容の道に進み、どんなお仕事から始めたのですか。化粧品メーカーとタイアップしてお肌のカウンセリングをするスキンケアです。数年続け、お肌は自分でケアしながら改善できていたのですが、30代も後半に差し掛かってきたころ、疲れがとれない、太りやすいなどからだに変化が出てきました。「何故だろうか?」と考えてみると、いわゆる更年期の始まり、女性ホルモンが減少しバランスを崩し始めていることが分かりました。心とからだをトータルでケアしていかなくてはいけないと私自身が実感し、「何がいいのか?」といろいろな勉強を始めました。その中でアロマの勉強が楽しくて、専門にしようと決めました。そして年齢ごとに変化する女性の心とからだを研究し、一緒に解決策を見つける「Bravo Lab.」を2011年に開設しました。―トータルケアにとって大切なことは。まずリラックスすること。その方法として私はアロマと温熱を使ったトリートメントを施術しています。そして、運動、食事、この三つです。―リラックスのためのトリートメントはどういうものですか。フランスではアロマは呼吸器系や女性特有の疾患、メンタルに関わる疾患などで可能なケースに限り治療にも使われています。薬剤師が処方する100パーセント天然であることに加え、特定成分が基準量以上に含まれる、このメディカルグレードの精油をフランス・トゥールーズの老舗ラボラトリーから直接買い付け、目的別にシリーズ化してそろえているのがオリジナルブランド「Sentimiento Elisa」です。体調や気分、お好きな香りなどを考慮して、一人一人に合わせ心地よいと感じていただける組み合わせで使うトリートメントです。嗅覚はダイレクトに脳に働きかけてくれるので、心を癒し、痛みやつらさを緩和する効果が期待できます。―どんな悩みを持った女性が来られるのですか。年齢を重ねるにつれて起きる体調の変化に悩む女性、組織の中で思い通りにいかなくてストレスをためこんでいる働く女性も多いですね。今の状態のバッ41

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